今回 ご紹介するベンツC240 V6エンジン
走行65,000kmの中古車で購入 その後ガソリンスタンドでオイル交換を行った後に
タペット音が大きくなったとの事で EC-REMAX施工の入庫となりました 

自分の車に 思い当たる方 居られませんか


今回はタペット音の原因は エンジンオイルを交換したことで
エンジン内部のスラッジガが急激に解けだし
ヘッド部へ送るオイルラインが詰まったと判断 
本来油圧タペットは 自動調整式ですがヘッドラインの油圧が
上がらなければクリアランスを調整できません 
今回もSP溶剤を充填 セッティング後施工開始


セッティング後アイドリングにて 3時間送油量も720リッター
このあたりでタペット音が変化があるはずですが
ちょっと変です どうもオイルラインが抜けないようです

1回目の溶剤を回収してみたところ フィルターカップ内部が
カチカチ ドロドロのスラッジで一杯 予想以上に
エンジン内部は 凄い状態のようです
カップの中の解けきれないスラッジ 
手で触ると砂の用にザラザラです



この状態は 異常です 
カバーを開けて確認する事に





左バンクタペットカバーを開けて確認



やはりオイルがヘッドまで上がっていない????
このロッカーアーム部分は相当乾いています相当以前から
オイルは上がっていないようです

この状態は オイルで交換で急にラインが詰まった
ものとの判断は間違いのようです

溶剤を溶解温度 110度まで上げ 一晩漬け置き状態に



一晩漬け置き後オイルパンを開け確認


オイルパンクランク廻りは 一晩漬け置きをしましたので
スラッジは全て解けオイル焼けが残る程度になっています



各部組み付け後 2回目のレマックスを開始
ライン油量1300リッター まだタペット音が止まらず


2回目回収のフィルター
まだまだスラッジガ出てくる様子
これは予想以上の詰まりです


もう一度 カバーを開けて カムシャフトのオイルラインの
カバーを開けて見たところ・・・・・詰まっています
ドライバーでスラッジをとってみたところです

このスラッジガオイルラインを塞いでいます
これではエンジンのオイルポンプの圧力では
ラインが抜けません
そこで・・・・・・・



ロッカーアームは取り外し 
溶剤に漬け置き


オイルラインは 直接レマックスマシーンで油圧を上から掛け
ラインを清掃することに
吸い上げているのではなく 直接ラインをクリーニング
しています

 ←↑左右ヘッドのロッカーアーム部にオイルが
    上がったところです
    オイルが飛び跳ね 流れているのが確認できます

その後REMAX作業を5回繰り返し 6本目のフィルターで
フィルターにスラッジが溜まらなくなるまで 繰り返し完了

今回の C240は 某ディーラーがエンジン再生不可能と判断 その後ECREMAXでと持ち込まれたものです
 ユーザー様の検討が入り 施工までに1ヶ月半 日付が離れています
 今回は 私の所でも相当時間をかけました REMAXマシン稼働時間 40時間にも及びました
 それほどオイルは岩のように変化しています 迷っていればいるほど 時間と費用がかかります
                           施工料金 28万 
 それでもエンジン乗せ変えより安い エンジンパワーは今まで以上に しかし今回の例では オイルが上がらず エンジンを
 回していた 時間が長く ラッシュアジャスターの金属摩耗は予想以上のものでした
 このような症状に 心当たりのユーザーは 早めにご相談ください
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